■過去ログ一覧に戻る■ レスを全部読む

西野つかさを応援するスレ Part44

1 名前:つかさタンの@苺は22個 投稿日:03/06/01 16:57 ID:NBptteaw
いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは
どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
なりきりは禁止。

このスレを閲覧する際には負荷軽減のため2ch専用ブラウザを使用してください。

前スレ
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1054156824/

yuukiss神の曲
http://tsukasatan.s33.xrea.com/

その他関連サイトは>>2

397 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:20 ID:NywMXABu
満天の星空のもとでマンションの階段を上がる。鍵を鞄から取り出しドアを開けると、
一日の間にたまっていた蒸し暑い空気が一気にあふれ出した。そのまま部屋に上がりスー
ツの上着をハンガーに掛けると、南側に面した大きな窓をいっぱいまで開く。夏にしては
珍しい乾いた風を感じて少し心が軽くなると、テーブルの上に氷を用意してからドサッと
椅子に腰を下ろした。
酒をゆっくりとグラスに注ぎ一口含む。と、そのまま椅子の背にもたれかかり、月明か
りの照らす中で白い天井を仰ぎ見て一言呟いた。
「あの真中がなぁ・・・」
ゆっくりと立ちのぼってくるウィスキーの甘く、そしてほろ苦い香りがやさしく部屋を
満たしはじめていた。



398 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:21 ID:NywMXABu
「あのさ大草、実は俺達結婚することになってさ・・・」
久しぶりに真中から連絡があり二人で会うことになった。が、そこで突然告げられたそ
の言葉、俺は驚きのあまり女の子には絶対見せられないような顔をしていたことだろう。
「・・・結婚って西野と?・・・だよな?」
「うん、西野と・・・それでさ、大草にも来てもらいたいんだ、結婚式・・・」
心配そうな顔をしてそこまで言うと真中は一瞬言葉を詰まらせた。
「俺?当たり前だろ、そんなの誘われなくたって参加するって!」
俺は笑いながらそう答えた。真中の顔が明るくなる。
「そう、良かったよ!・・・現役のJリーグ選手が来てくれれば俺も鼻が高いしさ」
「補欠だけどな、でもまあ見てろって、すぐにレギュラーの座は取ってみせるからさ」
「あ〜あ、出たよ、いつもそんな言葉で女の子をたらし込んでるんだろ〜?」
真中に式に誘われたことは素直に嬉しかった。
最近何かと疎遠になりつつあったし、久しぶりに会った友人との時間はとても楽しいもの
だった。でも俺はその日、家路をたどりながらさっき真中が見せた弱気な表情を思い出し
ていた。中学時代の俺がぽろっとこぼしてしまった一言を今でも心配してくれているのだ
ろうか。


399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:22 ID:NywMXABu
   「俺、前から西野のこと好きだから・・・」
そんなこと今さら心配しないでいいのに、たとえ俺が今でもなお西野のことを忘れるこ
とが出来ていなかったとしても。そう言う気遣いはされたくなかった、特に真中からは絶
対に。
「でもそれがあいつのいいところでもあるんだよなぁ」
真中は昔からそうだった。真面目で、心配性で、でも妙に自信家でもあって、妄想家で
(あいつは映画監督魂だなんて言ってたけど)、女の子の気持ちなんて全く分からないぐら
い鈍感で、俺にとってはまさに出来の悪い弟って感じだった。
でもいつも周りの人間のことを考えていた。周りの人間をとても大切にしていた。
「西野もあいつのそんなところに惹かれたのかな・・・」



400 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:23 ID:NywMXABu
 結婚式は小さな教会でとても慎ましやかにとり行われた。
 学生結婚だった二人には世間のしがらみも少なく、参加者は両家の親類と、あとはその
友達が集まっただけだった。
 皆の視線の中、ゆっくりと赤い絨毯を進んでいく二人。
 黒のタキシードに身を包んだ真中には、幼かった日の弱気な面影など微塵も感じさせな
い強い目の光があった。
 純白のシンプルなドレスで飾った西野は薄く化粧を施していてとても綺麗で、そして昔
より優しい表情をするようになっていた。
 俺はただそれを見つめ、理由も分からないままに溢れてくる涙をまぶたの裏に隠すこと
に必死だった。

 披露宴は居酒屋で行われた。
「おぉ〜ん、俺も好きだったんだよつかさちゃ〜ん!」
 すでにデキ上がった小宮山が大声で泣いている。あまり披露宴にはふさわしい言葉でも
なかったが、新郎も新婦も軽くまわったアルコールも手伝ってか心から笑ってくれていた。
 俺も目立つ顔のせいか酒は良く勧められたし(特に小宮山の妹からはそれこそ鬼のよう
に呑まされた)、自分でもいつも以上に良く呑んだ。でも色々と考えてしまい、決して心の
底から酔うことは出来なかった。
 真中は西野のことが好きで、西野は真中のことは大好きで、あいつらのどちらにとって
も自分が一番になれないことは分かっていて・・・。ただ一つはっきりしていることは、
俺には西野のあの満面の笑みは引き出せなかっただろうということ。

401 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:24 ID:NywMXABu
 嫉妬・・・。そう嫉妬なんだ、真中にも西野に対しても。そしてそれと同時に、彼らに
途方もない尊敬を抱いている自分もいる。自分の持っていないもの、自分以外の誰かに対
する心の底からの信頼、愛情を持っているやつら。
  (自分にもいつかはそういう思いを抱ける誰かが見つかるのだろうか。)
 今日一日で何度も想いをめぐらせた疑問。でもその答えは、ふと脳裏に浮かんだ二人の
幸せそうな笑顔に、今さらになってあっさりと見つかったような気がした。
 少なくとも学生時代のあの日、あの時の俺にとって真中は一番の親友であり、西野は一
番の女性(ひと)だった。彼らにとって俺は一番じゃ無くていい。それでも俺にとっては
彼らは一番だったんだ。それでいい。それで十分だと思えばいいんだ。
   (俺も少しは真中に近づけたのかな・・・)




 カランッ・・・
 自分の他には誰もいない部屋でグラスの中で氷が崩れ落ち、乾いた音を響かせる。ウトウ
トした感覚がその音に驚いてやや現実味を覚える。顔を上げグラスの中の氷をカラカラと
2回ほど指でかき回してみた。そして再びテーブルに突っ伏して目を閉じる。
 今夜はこのまま眠りに落ちてしまえばいい。明日の朝には溶けた氷と共に、心に隠した
ままの想いも綺麗に無くなっているはず。その時は本心からこう言えるはずだから。

   「我が親友と初恋の女の子の未来に・・・乾杯」


402 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:26 ID:NywMXABu
>>397
>>398
>>399
>>400
>>401

以上です
ワードからコピペすると改行後スペース消えちゃうのね
まあいいや〜
駄文スマソです

425KB
続き

過去ログ一覧に戻る レス全部 前100 次100

read.cgi Lite + 過去ログ仕様 (03/06/30)