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西野つかさを応援するスレ Part44

401 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/05 01:24 ID:NywMXABu
 嫉妬・・・。そう嫉妬なんだ、真中にも西野に対しても。そしてそれと同時に、彼らに
途方もない尊敬を抱いている自分もいる。自分の持っていないもの、自分以外の誰かに対
する心の底からの信頼、愛情を持っているやつら。
  (自分にもいつかはそういう思いを抱ける誰かが見つかるのだろうか。)
 今日一日で何度も想いをめぐらせた疑問。でもその答えは、ふと脳裏に浮かんだ二人の
幸せそうな笑顔に、今さらになってあっさりと見つかったような気がした。
 少なくとも学生時代のあの日、あの時の俺にとって真中は一番の親友であり、西野は一
番の女性(ひと)だった。彼らにとって俺は一番じゃ無くていい。それでも俺にとっては
彼らは一番だったんだ。それでいい。それで十分だと思えばいいんだ。
   (俺も少しは真中に近づけたのかな・・・)




 カランッ・・・
 自分の他には誰もいない部屋でグラスの中で氷が崩れ落ち、乾いた音を響かせる。ウトウ
トした感覚がその音に驚いてやや現実味を覚える。顔を上げグラスの中の氷をカラカラと
2回ほど指でかき回してみた。そして再びテーブルに突っ伏して目を閉じる。
 今夜はこのまま眠りに落ちてしまえばいい。明日の朝には溶けた氷と共に、心に隠した
ままの想いも綺麗に無くなっているはず。その時は本心からこう言えるはずだから。

   「我が親友と初恋の女の子の未来に・・・乾杯」


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