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西野つかさを応援するスレ Part46

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/13 19:47 ID:lFpws7kG
いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは
どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
なりきりは禁止。

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364 名前:祝つかさタン@映画出演ヽ(゚∀゚)ノケテーイ 投稿日:03/06/15 06:18 ID:DiLZYU+M
 日曜日。
 いつものように真中はバイトを終えると、館長への挨拶もそこそこにテアトル泉坂を出て行く。
 目的の場所は、テアトル泉坂の3軒隣のケーキ屋パティスリー鶴屋。
 真中は弾むように勢いよくパティスリー鶴屋のドアを開けた。
「西野、迎えに来たよ」
「淳平くんちょっと待って。今着替えてくるから」
 メイド服に身を包んだつかさが真中を迎えた。
 その姿は、真中にとって何度見ても思わずにやけてしまうほど可愛く感じるものだった。
「あんたも果報者だねぇ。あんないい娘を彼女にしてるなんてさ」
 ボーっとしてる真中にケーキ屋の店長が声を掛けた。
「えっ?ち、違いますよ、彼女なんかじゃ・・・」
 言いかけたところで、着替えを終えたつかさが現れた。
「お待たせ淳平くん。じゃあ店長、お疲れさまで〜す」
 最近真中とつかさは、毎週土日のバイト帰りに一緒に帰るのが日課になっていた。
「今日はね〜、店長に教わってケーキ作りを手伝ったんだ。
 イチゴショートなんだけど・・・って聞いてる淳平くん?」
「えっ?き、聞いてる聞いてる。ケーキ作り手伝ったんだろ?」
 真中はいつものようにボーっとしながら妄想していたが、辛うじてつかさの話の内容は聞こえていた。
「淳平くん方はどう?映画館のバイトは勉強になる?」
「まあね。客の入りは全然だけど、昔の映画って雰囲気とかが良くてさ。参考になるよ」
「ふふふ、頑張ってね。あたし淳平くんのこと応援してるからさ」
 いつものように他愛の無い会話をしながら、二人は帰り道である公園にさしかかった。

365 名前:祝つかさタン@映画出演ヽ(゚∀゚)ノケテーイ 投稿日:03/06/15 06:19 ID:DiLZYU+M
 公園を通る時、いつも二人は無口になる。
 それも致し方ないことだ。
 何せ公園のベンチでは何組ものカップルが、周りの目も気にせずに愛し合っているのだから。
 ただ、今日の真中はある決意を胸に秘めていた。
「西野、ちょっとあそこに座ってかないか?話があるんだ」
「・・・・・・うん、いいよ」
 少し考えたあと、つかさはOKした。
 真中は開いているベンチにつかさを誘い、腰掛けた。
 座ったものの無言のままの真中の顔を覗き込んで、つかさが口を開いた。
「で?話ってなあに淳平くん」
「えっと・・・その・・・今の俺の気持ちっていうかをさ、西野に言っておきたくて・・・」
 真中の心臓は爆発しそうなくらい鼓動が速くなり、手には汗が滲んできている。
(懸垂しながら告白した時はこんなに緊張しなかったのに・・・)
「淳平くんの・・・気持ち?」
「俺・・・東城やさつき・・・ああ、文化祭の映画でヒロインやった娘だけど、二人のこと好きでさ。
 でも・・・二人とは友達として付き合っていける気がするけど、西野は違うんだ」
「違うって・・・どういうこと?友達にはなれないってこと?」
 つかさは真中から目線を逸らし、俯いた。
「うん。俺、西野を友達とは思えない。だって・・・好きだから」
「えっ?」
 つかさは顔を上げた。
 真っ直ぐにつかさの方に視線を向ける真中と目が合う。
「好きなんだ、西野のことが。誰よりも。だから・・・もう一度付き合って欲しい」
 もう真中に緊張は無くなっていた。

366 名前:祝つかさタン@映画出演ヽ(゚∀゚)ノケテーイ 投稿日:03/06/15 06:20 ID:DiLZYU+M
 ベンチのすぐ側の電灯に照らされた、つかさの透きとおった白い肌がピンク色に染まる。
 それが真中にも良く分かった。
「もう・・・無理・・・かな?」
「・・・・・・本当に?あたしでいいの?」
 つかさは確かめるように聞き返した。
「もちろん。ていうか、西野じゃなきゃダメなんだ」
「・・・・・・」
 つかさはまた俯いた。
 急に不安な気持ちが真中を襲う。
「西野・・・?」
(やっぱり振られるのか?)
「・・・・・・あたしだけを見てくれる?」
「あ、当たり前だろ」
「もう寂しい思いをさせないって約束してくれる?」
「約束する。絶対に西野を大切にするよ」
「淳平くん!」
 そう言うと、つかさは真中に勢いよく抱きついた。
 不意をつかれた真中はベンチの上に倒れこみ、ちょうどつかさが真中を押し倒した格好になった。
 つかさはキョトンとしたあと、込み上げてきた笑いに耐え切れず笑い出した。
「大丈夫〜淳平くん?ゴメンねいきなり抱きついちゃって。でも女の子一人くらい支えてよね〜」
「ゴメン西野。って、そんなに笑うなよ〜」
「だっていいムードだったのに淳平くんたらさ〜アハハ」
「だっていきなり抱きついてくるから・・・」

367 名前:祝つかさタン@映画出演ヽ(゚∀゚)ノケテーイ 投稿日:03/06/15 06:20 ID:DiLZYU+M
 つかさは笑いが止まらないようだった。
 真中は意を決して今度は自分からつかさを抱き締めた。
「あん、じゅ、淳平くん・・・」
 真中に抱き締められて、つかさはようやく笑いが収まった。
 そしてゆっくりと真中の背中に手を回し、真中を抱き締め返す。
「西野・・・もう離さない」
「うん、あたしも淳平くんを離さないから」
 
 ・・・・・・どれくらい抱き合っていただろうか。
 二人はどちらからともなく身体を離すと、見つめ合った。
 お互い何も言わないでも次の行為を理解しているかのように、ゆっくりと顔を近づける。
 つかさが目を閉じたのを確認した真中は、ぎこちない仕草でそっと唇を重ねた。
 ほんの一瞬触れただけだったが、今の二人にはそれで充分愛を確認できる行為だった。
「嬉しいな・・・。初めてのキスが淳平くんなんて・・・」
 つかさは恥ずかしそうに俯きながら頬を赤く染めた。
「俺も初めてだよ」
 真中は嘘をついた。
 でも自分の気持ちには嘘をついてはいない。
 今まで経験したキスは自分の意思でしたものではないのだから。
「西野・・・」
 真中はもう一度つかさを抱き寄せ、2度目のキスをした。
 電灯に照らされた二人のシルエットはさっきより少しだけ長く重なっていた。

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