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西野つかさを応援するスレ Part45

1 名前:(^-^*)レモレモ 投稿日:03/06/08 02:59 ID:JX7F+wkC
いちご100%の西野つかさを応援するスレです♪
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きはダメですよ。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは
どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」ですよ。
あとなりきりは禁止です。

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yuukiss神の曲
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854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/13 01:53 ID:8T46hdXN
一人の男が全力で街を駆けている。
待ち合わせの時間よりすでに、三十分過ぎていた。
顔を真っ赤にしながら、絶望的な状況でさらに走る。
よれたTシャツとGパンが、汗を吸って身体に張りつく。

「おそいよ、淳平くん!」
通りのむこうから透き通った、声一つ。
少女というにはすでに大人で、落ち着いた雰囲気の女性が、
幼さを感じさせる仕草で声をかける
十月にちかい高い空の下で、
青い色のワンピースがゆれる。


855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/13 01:54 ID:8T46hdXN
映画館、テアトル泉坂。
ここで思い出の映画を観る約束をしていた。
今日は貸切、
だから二人がそろわなければ上映されないのだが、
待たせてしまっては、ばつが悪い。
「わあー、玉の汗、すごいよ」
Tシャツで拭おうとする真中をとめて、
ポーチからハンカチを出すと、西野つかさは、
真中の顔に浮ぶ汗を、やさしくふきとる。
「ご、ごめん、西野、あの、あのさ、」
真中は、息きれぎれに謝る。
会社から全力疾走したのだ。うまく言葉が出せない。
「いいよ、それより映画観ようよ、豊三郎さん待ってるよ」
言葉を遮るように言うと、
彼女はにっこりと微笑む。

二人は、テアトル泉坂の扉を開けた。


856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/13 01:54 ID:8T46hdXN
早速、映画が始まり二人は真剣に見入っていく。
映画は60年代終わりのニューヨーク、学園紛争を描いた青春ドラマ。
いく度目かのデートの時、ここで見たものの一つだった。
映画も終了し、互いの近況と感想をのべあうと、
いつの間にか真中がうつむいてるのに気付く。
「あれ、どうしたの」
「あのさ、西野今日誕生日だろ、
 それでさ、ついでって訳じゃないけど・・・」
ごそごそと、ポケットを探る真中、つかさの前にそれを差し出す。
「あっ」
それを開ける、ピンクのアメジストが光るカットリングが。
「結婚して欲しい、今すぐって訳でもないけど、て言うか、いろいろ準備ってあるだろ、
 俺もまだ映画制作のアシスタントぐらいのことしかこなせてないし、
 だからあの・・・」
照れもありだんだん早口になっていく、
言葉が途切れたのは、彼女の涙を見たから。
「西野、あの・・・」
「うれしい、うれしいよ、それなのに、
涙がでるのって、変よね・・・、とまらないの・・・」
口に手をあて、肩震わせ、
古いぼやけた照明の下でも、それとわかる大粒の涙。
真中は黙って見ていた。


857 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:03/06/13 01:55 ID:8T46hdXN
そして、そっと真中はつかさの手をとり、指輪をはめる。
するりと最初からそうであったかのように、つかさの左薬指にはまってゆく。
「良かった」
真中はほーっとため息をついた。
ここで間違うとすべてが台無しになるから。

いつどこで、サイズを調べたのだろう。
そんなそぶりも見せずに、
言葉がでない・・・。

映写室の豊三郎が、安堵のため息をつく。
「あいつ、ああ見えてオク手だからなあ、 これでもう、安心てワケだな」
茶をすすりながら、ラジオを聴く。
古い歌謡曲が流れる。
「おお、今の二人に丁度良い曲じゃねぇか」

半開きのドアから、その曲はもれて、
BGMのように、二人をつつむ。

「ずっと一緒にいよう」
「うん、ずっと一緒にいようね」

曲の名は、『「いちご白書」をもう一度』




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