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西野つかさを応援するスレ Part36

920 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/04/30 00:21 ID:JMLFxFLa
通学路の半分ほど過ぎた頃だろうか。だんだんと強まってきた雨足に、真中の制服もだいぶ濡れてきており、家に突く頃にはずぶ濡れになっているであろう事は容易に予想することができた。
半ば自棄になりつつ走っている真中は、同じぐらいの年齢の少女の横を通り過ぎた。当然少女は傘を差しており、それを見てまた真中は小さなため息をついたのだが、その時不意に後ろから自分の名前を呼ばれた。
真中はその声に聞き覚えがあった。当たり前だ、忘れるはずもない。自分がもっとも会いたいと思い、もっとも謝りたいと思った少女。
「やっぱり淳平君だ…、淳平君傘持ってこなかったの?」
振り返った自分の顔を確認すると、きょとんとした表情がゆるみ、西野つかさはクスクスと笑い出しながらそう言った。


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