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西野つかさを応援するスレ Part26

394 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/03/07 05:18 ID:xl/qFWkU
つきにゆっくりと雲がかかっていく。真中は、部屋を出るとマンションの階段に座り、そして寒さでかす
かに体を震わせた。無理もない、まだ3月、しかも夜中だ。しかし構わず真中は階段に座ったままで小
さなため息をつく。一ヶ月前にあの扉の前に置かれた小さな箱。その意味も知らずに、単純に喜んでい
た自分は何と愚かだったのだろう。西野はどういうつもりであのチョコを置いていったのか?。どんど
ん溜まっていく胸の中のモヤモヤに、俺はあのクリスマス寸前、西野との別れを重ねていた。誰よりも
大切に想っていたはずなのに、失ってしまったものの大きさ。三カ月たった今もまだ胸の中に痛みを残
すあの日の━━「後悔してる、でも・・・もう間違えないよ、西野」。言葉にすると力が湧いてくる。再びつ
きが顔を覗かせる。その光にてらされ真中は部屋へ戻ることにした。大丈夫、もう答えは出ているから。

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