西野つかさを応援するスレ Part26
- 1 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/03/05 23:32 ID:cOY3S8Bh
- いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは
どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
なりきりは禁止。
前スレ
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yuukiss神の曲
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- 215 名前:(1/7)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:17 ID:n3D40CbU
- 「ゆ、唯~!?」
予にもしていなかった突然の幼馴染との再会。
脳の片隅に置き忘れた過去。
大切な人との別れ。
その後の自分。
確か忘れてはいけなかった、あの日…。
1998年、真中淳平11歳。
つい最近、今まで一緒だった隣の家の妹が、どこかへ行ってしまった。
親の仕事の都合で、と唯は言っていた。
小生意気なやつがいなくなって清々した反面、騒がしかった毎日が静かになって、どこかポッカリとした気持ちがある。
「よー淳平、今日は一人なんだな」
公園のベンチで毎月楽しみにしている漫画の最新号を読んでいると、学年のボス格のやつが後ろに仲間を引き連れて、淳平の前に現れた。
「あの唯とかいうガキ、引っ越したんだってな。けけ、いい気味だ。あいつムカついてたんだよなー」
「ゆ、唯の悪口言うな!」
今まで自分を守っていてくれた幼馴染を悪く言われ、頭にきた淳平は立ち上がった。
「なんだ?まさかお前、あのガキンチョのこと好きだったのか?」
ボス格のやつがニヤニヤしながら言うと、バックにいる奴等が「マジかよ!?」「ヒューヒュー!」と騒ぎ出した。
「そ、そんなんじゃないよ!」
からかわれて淳平は顔を赤くさせる。
「ま、どーでもいいや」
そう言うとボス格のやつは淳平の手から漫画雑誌をひったくった。
「!! 何すんだよ!」
手の伸ばして奪い返そうとすると、ドン!と突き飛ばされて淳平は地面にしりもちをついた。
「しばらく借りるからな。じゃーな!」
ギャハハと下品に笑いながらそいつらが去っていき、姿が見えなくなると同時に、淳平は「畜生…」と呟きながら、擦りむいた膝を治癒するかのように、その部分にポタポタと涙を落とした。
- 216 名前:(2/7)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:19 ID:n3D40CbU
- 陽が落ち始め、遊んでいた子供達は家族の待つ家へと帰り始める。
淳平はというと、未だに一歩も動かないで膝をかかえ、うずくまっていた。
涙は枯れているが、目は真っ赤なままだ。
自分の情けなさ、弱さ、不甲斐無さ、今までうっすらと感じていたものが、幼馴染の急の引っ越しでズシリと肩に圧し掛かった。
ずっと一つ下の女の子に甘えてきた自分が無性に恥ずかしい。
そしてもう誰も助けてはくれない、寂しい、辛い。ギュウッと肘の裾を握り締める。
「うぅ…」
「どうしたの?」
また泣き始めてしまう、その時頭上から声が降ってきた。
ゆっくりと顔をあげてみると、そこには今まで見たこともないような夕陽を背にした、天使と見紛うような少女が一人立っていた。
「目、赤いよ」
またその子が言葉を発すと、淳平はハッと我に返った。
零れそうだった涙はいつのまにか止まっている。
「ね、聞いてるの?」
二度も発言を無視されたのに腹が立ったのか、少女は今度は口をとがらせながら訊いた。
「え!?えぇっと…」
ワタワタと両目をこすり、淳平はどう返事をすべきかと考えた。
初対面の子に色々と話すのもおかしいような気がして、「ちょっと膝をすりむいただけ」と口の端をあげながら誤魔化すことにした。
でも少し、本当のことを聞いてもらいたかったような気もする。
- 217 名前:(3/7)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:21 ID:n3D40CbU
- 「ふーん」
少女は淡白な反応をした後、その膝を凝視すると、スカートのポケットをゴソゴソとさせた。
何してるんだろう、淳平が不思議に思いながら見ていると、目の前に可愛らしいバンソーコが差し出された。
「え…?」
「そのまんまじゃバイキン入っちゃうでしょ」
「あ、ありがとう…」
淳平は小さな手の平から、それを受け取った。
クラスの女子も持っていそうな苺柄のピンクのバンソーコ。貼ってみると、自分にはとても不格好だった。
「君、ここら辺に住んでるの?」
そういえば見たことのない子だと思った淳平が訊ねてみると、少女は首を縦に振った。
「え!?じゃあ泉坂小学校に通ってるの!?」
それならまた会えると期待したが、少女は今度は首を横に振った。
この辺に住んでるのに泉坂小に来てない…?
淳平が益々混乱していると、「泉坂小から少し離れたところにある学校に通ってるの」と少女があっさりと答えを口にした。
「なっ…なーんだ、そうなんだ!俺はてっきり君が本当に天使で、俺がイジメられてるのを助けに来てくれたのかと…」
自分の考えていたことが的外れで恥ずかしくなった淳平はアハハと声を大にして笑った。
少女も最初はポカンとしていたが次第にクスクスと笑い始める。
その表情があまりにも可愛くて見とれた淳平は頬を赤らめさせ、後頭部を掻いた。
見られていたのに気付いた少女は、笑うのを止め、コホンと咳を一つした。
- 218 名前:(4/7じゃなくて6)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:22 ID:n3D40CbU
- 「ねぇ、目が赤いのって意地悪されたのが原因なの…?」
「…ど、どうしてわかったの…」
いきなり真実がバレて淳平は呆気にとられた。やっぱりこの子は天使なのか?
「なんでって、自分で言ってたよ」
「え…」
また拍子ぬけた淳平は、両手を後ろの地面について肩の力を抜いた。
そういえば確かにさっき自分で口走ってしまっていた。
「ねぇ、どうなの」
なかなか質問の答えが返ってこないのに少女は少しイライラしている風だ。
ここまできたら、もう嘘をつく必要もないよなと思った淳平は話をしてみることにした。
「別に…とてもイジメられてるとか、そんなんじゃないんだ。友達もいるし…最近、新しくいい友達もできた」
ポツリポツリと話し出すと、少女は小さく微笑み、淳平の隣に座った。
「ただ…俺、弱っちぃからさ…自分のもの取られても、抵抗できないし…」
途切れ途切れに口にする言葉も、少女は一つ一つ頷きながら聞いていてくれている。
「…つい最近、一人友達が引っ越したんだ。今まで俺を助けてくれて、俺も兄弟みたいに大事にしてきた」
「…いいな」
「え?」
今まで黙って聞いてくれていた少女が感想を漏らした。
「いいなって…?」
「…あたし、兄弟もいないし、そーいう風に思える友達もいないし…みんな優しくしてくれるけど…」
「けど…?」
一瞬黙りこくってから、少女はスッと立ち上がり、2、3歩前に進んだ。
淳平は少女を目で追いかけて前を向くと、夕陽が眩しくて目を細めた。
- 219 名前:(5/6)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:22 ID:n3D40CbU
- 「毎日同じことばっかりで、楽しくないの」
顔を俯かせて言った、その言葉が鼻声まじりに聞こえた淳平は腰をあげた。
「だったら、俺がいつか楽しくしてやるよ」
その声に反応した少女が顔を上げた。後ろからだから、表情はちっとも見えない。
我ながら恥ずかしいことを言ってしまった気もする淳平の握り拳が汗ばむ。
「それに、きっと、そーいう風に思える友達だってできるよ。気付いてないだけで、もういるかもしれないし」
「できなかったら…?」
「そ、その時は……俺がずっとそばにいるから」
「………」
「俺じゃ迷惑かもしんねーけど…」
ハハッと照れ笑いをしていると、少女が振り返った。
本当に泣いていたのか気になるのに、夕陽が邪魔をして顔が見えない。
「…ありがとう」
小さく囁く声が届いた。
(お礼を言われたってことは、一緒にいてもいいってことかな…これって結婚の約束?でももし、この子が本当に天使なら俺は命も捧げなきゃいけねーってことか。あ、なんかこれ映画みたいだ)
ブツブツと独り言を言っていると、少女が「じゃあ、あたし、もう行くね」と別れの言葉を口にした。
「え…え!?」
「もう夕ご飯の時間だし、キミも早く帰らなきゃ」
「あ、そっか…」
多分もう会えないだろうなと淳平は思い、非常に名残惜しくなった。
「そうだ、名前教えてよ!」
「あたしの?」
「うん!」
「あたしは――――――――――……」
- 220 名前:(ラスト)DEATH ◆8MA9D3SkPo 投稿日:03/03/06 20:24 ID:n3D40CbU
-
ドスン!!!!!
「ぐぇほっ!」
急に体全体に重いものが圧し掛かり、真中は目が覚めた。
上に乗っているものを、ゆっくりとどけて電気をつけると、そこには冬休みの間、うちにいることとなった幼馴染が横たわっている。
「…ったく、寝相悪いのにも程があんぞー」
パジャマが少しはだけ気味の唯を、起こさないようにベッドへと戻す。
(…そういえばさっき、なんか変な夢見たなぁ)
でも凄く気持ちよかった感じがして、真中はもう一度布団の中へ潜り込んだ。
願わくば、続きが見れますようにと…。
おわり
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