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西野つかさを応援するスレ Part25

1 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/28 21:43 ID:6rhUCYPX
いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは
どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
なりきりは禁止。

前スレ
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yuukiss神の曲
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344 名前:3/7 「あなただけを〜Summer Heartbreak〜」 投稿日:03/03/03 01:12 ID:yxUNH67u
鎌倉に着いたのは12時近い。
「淳平くん、ここからどこの海岸へ行くの?」
「まかせて。とりあえず江ノ電に乗ろう」
真中は一生懸命に調べた成果を発揮している。
大草あたりに相談すれば良かったのだろうが、
つかさとのデートプランを大草に相談する訳にいかず、自分で必死にプランを練ったのだ。
「わぁー江ノ電だー。あたし初めて乗るんだよね。淳平くんは?」
「実は俺も初めてなんだ」
江ノ電鎌倉駅から藤沢行きの電車が発車した。
「うわーすごい!民家のこんなに近くを走るんだねー」
子供のようにはしゃぐつかさを見ながら真中は安堵した。
(喜んでくれて良かった・・・)
江ノ電は民家の間を縫うように走っていが、徐々に左側の視界が開け海が見えてきた。
「淳平くん見て!海が見えてきたよ!」
「うん、もうすぐ降りるよ」
2人は鎌倉高校前駅で降りた。

345 名前:4/7 「栞のテーマ」 投稿日:03/03/03 01:14 ID:yxUNH67u
「西野お腹減らない?」
「そういえば。でも淳平くん今日はお弁当持ってこなくていいって言ってたよね?
この辺にお店とかあるの?」
「うん、本で調べてさ、西野と一緒に行きたいなーと思った店があってね」
「へぇー、楽しみだなー」
駅からちょっとした坂を上った高台に小さな喫茶店がある。
看板には『あすなろ』と書いてあった。
2人は店内に入ると、テラスに出てそこに座った。
テラスからは海岸が一望できる絶好のロケーションである。
「ここの名物メニューで『マリンカレー』っていうのがあるんだって」
「どんな料理なの?」
「ドライカレーにカレーがかかってるらしいよ」
「へぇー面白そう!淳平くんはそれにするの?あたしもそれにしようっと」
真中はマリンカレーとアイスティーを2つ注文した。
つかさは運ばれてきたマリンカレーを興味深そうに眺めた後ひとくち口に入れてみた。
「うん、美味しい!これ今度作ってみようっと」
2人は食べ終えた後、のんびりとテラスから海を眺めていた。
テラスを吹き抜けるまだ少し冷たい潮風がつかさの髪を揺らす。
その髪を押さえながら海を眺めるつかさについつい見入ってしまう真中だった。
「ありがとうね、淳平くん」
「え?何が?」
「こんなに眺めのいいところでこんなにおいしい料理を食べさせてくれて」
「いやあ・・・そろそろ海の方に降りてみようか」

346 名前:5/7 「海」 投稿日:03/03/03 01:15 ID:yxUNH67u
真中とつかさは国道134号を渡って海岸へと降りていく。
当たり前だが夏より人は少ない。
が、思ったよりサーファーがたくさんいる。
「西野寒くない?大丈夫?」
「ううん大丈夫、風が気持ちいいよ」
浜辺にいるサーファーの何人かがつかさに視線を注いでいる。
(やっぱり西野は目立つよなぁ・・・大丈夫かな?)
以前つかさと2人でいるときに変な男たちに
因縁をつけられたことを思い出し真中は少し不安になった。
するとつかさはおもむろに波打ち際へと歩き出した。
そして波打ち際で何かを拾うと真中のもとへと戻ってきた。
「淳平くん見て、きれいでしょ」
つかさが拾ってきたのは白い巻貝だった。
「うん、きれいだね」
(西野のほうがきれいだよ・・・な〜んて言えたらな〜)
「今度は夏に来ようね、淳平くん」
「ああ、そうだな。西野の水着姿も見たいし」
「も〜やっぱりそうなんじゃん」
「あはは、そろそろ戻ろうか」

347 名前:(^-^*)レモレモ 投稿日:03/03/03 01:17 ID:7Iy9SKCV
>>341
小説キタ━━(^-^*)━━(-^* )━━(* )━━(  )━━( *)━━( *^-)━━(*^-^)━━♪


348 名前:6/7 「鎌倉物語」 投稿日:03/03/03 01:18 ID:yxUNH67u
2人は鎌倉高校前駅からまた江ノ電に乗って鎌倉へと戻った。
「西野、八幡宮に行ってみない?」
「うん、いいよ」
若宮大路をゆっくり歩きながら鶴岡八幡宮へと向かう途中、
真中は思い切ってつかさの手を握った。
「!?」
つかさは少し驚いて真中の横顔を見つめた。
横顔からでもハッキリとわかるほど真中は緊張している。
つかさはクスッと小さく笑うと真中の手を握り返した。
鶴岡八幡宮に着くと本宮でお参りをした。
「淳平くんは何をお願いしたの?」
「西野こそ」
「あたしは・・・淳平くんがあたしのことをもっと好きにってくれますようにって」
「西野・・・」
「自分の気持ちに嘘はつけないもん。あたしは淳平くんが好き。
淳平くんにもあたしのことをもっともっと好きになってほしい」
「ゴメン西野・・・俺・・・まだ決められなくて・・・」
「ふふ、淳平くんが優柔不断なのはわかってるから。結論はゆっくりでいいよ」
「でも、俺西野のこと好きだから。これだけは本当だから」
「・・・ありがとう、淳平くん。・・・じゃあ帰ろうか」

349 名前:7/7 「メロディ(Melody)」 投稿日:03/03/03 01:19 ID:yxUNH67u
疲れてしまったのか帰りの電車でつかさは真中にもたれかかって寝てしまった。
(西野・・・寝顔も可愛いな)
「う・・・ん・・・淳平くん・・・」
(寝言?俺の夢でも見てんのかな?何か照れくさいな)
真中はそう思いながらつかさを起こさないようにそっと肩に手を回した。
(ホント俺ってどうしようもないヤツだよなぁ。でもいつかはハッキリと決めなきゃな・・・)
泉坂駅に着き、真中はつかさを家まで送った。
「送ってくれてありがとう。ホントに今日は楽しかった。
これ記念にずっと大事にする。またデートしようね!」
そう言ってつかさは海で拾った貝殻を大事そうに握りしめた。
「うん。じゃあまた。おやすみ西野」
「おやすみ淳平くん」
西野家を後にする真中をつかさはいつまでも手を振って見送っている。
(そういや前にもこんなことあったっけ)
真中はそんなことを思い出しながら、夕陽を背にしてつかさに手を振り返すのだった。

終わり

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続き

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