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西野つかさを応援するスレ Part19

334 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/10 03:50 ID:7Y3PS9+w
西野に日帰りスキーツアーの話を電話で持ちかけられた時は正直焦った。
春休みの予定もなかったし、料金もそれほど高くはなかった。
ただ、あの別れのあとに、どういう顔をして西野と会えばいいのか分からなかった。
西野・・・西野にとって俺って・・・
「んっ!?」
手を洗い席に戻ると西野のそばに男がいる。
「もうっ!?邪魔だなあ、どっか行けって!!」
「いーじゃん、彼氏いないんでしょ?」
見れば二十歳ほどの男が西野をナンパ・・・になるのか?
自分でしたことがないから分からないけど、そう、ナンパしているんだと思う。
「西野?」
「あ!淳平君」
こっちを見た男と目線があった。いかにもスポーツマン、顔も悪くない。
正直俺より遙かに格好いいと思った。
「なんだ、彼氏いるんじゃん。
 聞いても答えてくれないからてっきりいないと思っちゃったよ。
 それにしてもコレが彼氏?なんかレベルが・・・」
パシィッ!!
乾いた音が店に響く。
西野に頬を張られた男も俺も、呆気にとられた。
(ヤバイ!!この男とケンカして勝てるか!?ともかく西野だけは何とか守らなきゃ・・・)
しかし、展開は俺の予想通りには動かなかった。
「・・・そうだよな、彼氏けなされたら誰だって怒るよな、ゴメンな、ジュンペイ君も悪かったな」
そのまま行ってしまう男の背中を見ながら俺は何だか拍子抜けしてしまった。
悪いヤツでなくて良かった・・・。
それにしても西野が怒ったのはやっぱり俺のことを・・・。
それとも彼氏だと思われて腹が立ったのかな。
西野は下を向いてるし、黙ったままの空気が痛い。
ただこの空気はすぐに止んだ。
「さあ!もう一滑りしてこよっか!」
西野の最高の笑顔によって。


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