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西野つかさを応援するスレ Part19

284 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/10 02:22 ID:7Y3PS9+w
少女はその細い髪の毛を風に任せ、ゲレンデに緩やかなシュープールを描く。
そしてきゅっと腰を入れスキー板を直角に傾けて止まるとサングラスを外した。
年は高校生と言ったところだろうか。
やや幼さの残る、でもその整った顔立ちが、
そして何よりその堂に入ったスキー姿は、ゲレンデの視線を一身に集めるには十分であった。
少女はウェアに付いた細かな雪を軽くはたき落とすと、
遙か上方にいる少年に向かって大きな声で呼びかけた。
「おーい!じゅんぺーくんも早く降りてきなよー!」
「ちょっと待ってよ西野〜!俺スキーって今日が初めてだし・・・」
「だーいじょうぶだって!滑ってるうちにすぐ慣れるから!」
「・・・よーし、じゃあやってみる!西野、みててくれよ」
少年は恐る恐る板を谷底に向けてみる。
(うっ、怖い・・・でも西野の前で格好悪いことはしたくないし・・・ようしっ!)

果たして彼は格好良かったのか悪かったのか、
それは分からないが、ともかく10秒後、
彼はその姿を雪の塊に変え、少女の横を転げ落ちていった。

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