■過去ログ一覧に戻る■ レスを全部読む

西野つかさを応援するスレ Part12

679 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/01/12 10:45 ID:Z/S1sXqX
ある日学校帰り、俺は街の交差点に人だかりが出来ている
のを見つけた。どうやら、交通事故があったらしい。ちょっと
気にはなったが、映研の脚本作りで疲れていた俺は先を
急いだ。不意に、けたたましくサイレンが鳴り、救急車が出て
行った。サイレンの音を聞いて、何だか胸騒ぎがしてきた。
救急車が横を通り過ぎた瞬間、1人の少女の顔が脳裏をよぎ
った。「………淳平君……」何か聞こえたような気がした。
俺は、さっきの現場に引き返した。野次馬を掻き分けて前へ出
る。前部を大破させたRV。路上にはおびただしい量の血糊。
ふと、警察官が発見した遺留品を拾い上げた。何の変哲もない
紺色のボタン…。はねられた少女が、事故当時大事そうに握っ
いたものだったらしいと、目撃者が警官に報告していた。
俺の脳裏に、あるシーンが鮮明に映し出された。あれは、中学
の卒業式の日。懐かしい。式の後、俺は中庭で誰かと…
「淳平君!動かないでね!」「へへっ!取れた!」………!?
俺は走り出していた。この辺の救急病院はあそこしかない。
「西野ぉぉぉ!」俺は人目もはばからず、大声で叫んでいた。

218KB
続き

過去ログ一覧に戻る レス全部 前100 次100

read.cgi Lite + 過去ログ仕様 (03/06/30)