【いちご】真中純平タン萌え【チェリーボーイ】
- 1 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:02/12/08 02:36 ID:rzATCASa
- 脇役の単独スレばかり立てるアホどもよ、いちごの
主役を誰だと思っているのか!
真中純平の匂い立つ童貞臭に萌えなさい。
- 464 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/02 11:38 ID:2hi4Byg+
- 「貴様!!」
真中は見知らぬ男にいきなり手首を強く掴まれた。
「わ、わあっ!!」
その乱暴な行為に思わず叫ぶ。
「貴様、今この女の子に痴漢を働いていただろう!!?」
激しく叱責する男に真中は目を奪われた。
恐ろしいほど整った顔立ち。
澄んだ目。スッとした鼻梁。形のよい唇…。
一見無造作に見える髪は綺麗にセットされ清潔感があった。
年齢は同じぐらいだろうか…。
- 465 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/02 11:39 ID:2hi4Byg+
- その男に見入っていたのは一瞬だったが、
我にかえると真中の2センチ先に男がいた。
「う…あ………っっ」
あまりの急な接近に真中の心はざわめき、
痴漢を否定しようにも口から出る言葉は小さな喘ぎにしかならない。
「ほら、どうだ!!」
握っている手首にさらに力が入り、真中は声にならない悲鳴を上げた。
東城とこの男が何か言い争っているが、真中はそれどころではなかった。
顔を上げれば、そこには正義に燃えた真摯な瞳が真中を見つめている。
なんとかその視線から逃れようとするが、男は真中を捕らえて離さない。
…掴まれた手が熱い……。
- 466 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/02 11:40 ID:2hi4Byg+
- いつの間にか東城はいなくなっていた。
バスに残された真中は痴漢として周囲から冷たい言葉で責められた。
ふと気がつくと横にあの男が座っている。
(大体なんだ、この男は。正義漢ぶって!!)
真中は心の中で激しく罵った。
そして一瞬でもこの男に魅入ってしまった自分を恥じた。
東城が変に思われたこと、自分が痴漢だと思われたこと、
いや、そんなことよりも、なぜだか分からないが
この目の前の男のことが気になって仕方がなかった。
重苦しい沈黙に耐え切れなくなり、何か話そうと真中は男を見上げた。
だが、この男から出るオーラのようなものに圧倒され、
思うように言葉が出てこない。
ため息をつくしかなかった。
「なにやら随分デカイ溜息だな」
- 467 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/02 11:41 ID:2hi4Byg+
- 一方、天地は真中の様子を注意深く観察していた。
本当にコイツは痴漢だったんだろうか。
よく見ると痴漢などできそうにない男だ。
もし冤罪だったら…、天地は自分の正義が間違っていたのではないか
という疑念が一瞬頭をよぎったが、それ以上は考えたくなかった。
しかし、周りから非難の声を浴びている哀れな男を
なんだか放っておけなくて隣に座ったのだった。
- 468 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:03/02/02 11:42 ID:2hi4Byg+
- 天地は気づいていた。
隣の男は先ほどから何も言わず、こちらをチラチラと見ているのを。
はーっ、と隣の男が溜息をついた。
何か不自然だ。
やはりコイツが痴漢なのかどうかはっきりさせないといけない。
天地は、本当に痴漢を働いたのか聞こうと思ったのだが
なんとなく情けないような、でも憎めない顔を見ていたら
どうにも責めるような口調になってしまった。
「……サイテーだな」
最低という言葉に男は今にも泣き出しそうな顔をしている。
言い過ぎた、と思ったときにはもう遅かった。
周りの人々は僕が正義でヤツが悪だと認識してしまったようだ。
翌日、天地は重い足取りで新しい学校へと向かって行った。
そこで運命の再開が待っているとも知らずに…。
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